こんにちは。スギちゃん(@cedar_studio)です。
今年の夏は様々な新製品が発表・発売されましたね。
想像を軽く超えてきたメーカーや、ちょっと物足りなさが残ったメーカー、そっち方面に行っちゃうの?と心配になったメーカーなど、相互の思惑もありつつ、消費者としては楽しい日々を送ることができました。
そんな中、ドイツの老舗カールツァイスからいよいよフルサイズセンサー搭載のレンズ一体型カメラが発売されました。
他メーカーからも色々なカメラが発表されたので「大型センサーを搭載したレンズ一体型カメラ」のジャンルで比較をしてみたいと思います。
主にAPS-Cサイズ以上のセンサーを搭載したカメラに絞って選定してみました。
(タイトルでコンデジと記載しましたがそのほとんどがコンパクトではなかったので「レンズ一体型カメラ」と表記しています。)
フルサイズセンサー搭載カメラ
ZX1/カールツァイス
9/27に発表された最も新しいフルサイズセンサー搭載レンズ一体型デジカメ(?)
来年2019年初頭に発売予定
なんと通常のカメラのようにSDカードなどのメモリーを差し込むことができません。その代わりカメラ本体に512GB内蔵メモリを持っています。
さらに驚くことにadobeの画像編集ソフトLightroomが格納されており、PCなどへ画像データを移行することなく、カメラ単体で画像編集ができ、そのままSNSなどに画像共有することが可能となります。
レンズは35mm換算で35mmF2.0のZEISS Distagonレンズを搭載しています。
画素数は3740万画素。
価格については未発表です。
少し前から発表が噂されていたカールツァイスのデジカメがいよいよ登場しました!
設計コンセプトからデザインまでかなり個性的なマシンです。
まさかそっち方面にシフトすると思っていませんでした。
まるでSIGMAのdp Quattroのようなつるっとしてグキッと曲がったデザイン。
カールツァイスなので多分解像感の高い写りがするんだろうと想像していますが、こちらはデモ機や作例がもう少しでてきたら明らかになるかと思います。
サイズは142mm×93mm×46mm(レンズ込みだと66mm)、重量800gとヘビー級です。
タイトルでコンデジと書きましたがもはやコンパクトではありませんね。汗
とにかくツァイスが大好き!という人は迷わずZX1を選択しましょう。
通常のカメラと違う機能が付加されているので、もしかするとキワモノの扱いをされるのかもしれませんがそこはツァイス。
カメラ性能としては大満足のものが得られると思います。
個人的には、通常のカメラよりは大きいですが4〜5インチ程度の背面液晶で現像作業を行うのは大変じゃないかと思っています。
フルサイズコンデジを求めるハイエンドアマの要求とマッチしているのかはちょっと疑問視しています。
今後の販売動向が気になりますね。
DSC-RX1R2/SONY
2016年に発売された元祖フルサイズコンデジがRX1R2です。
フルサイズセンサーを搭載し4240万画素の高画素機となります。
レンズは35mm換算で35mmF2。(カールツァイス製)
サイズは113.3mm×65.4mm×72mm、重量は507g。
RX100を一回り大きくしたようなサイズ感のRX1R2。
ソニーのカメラ好きの人なら誰でも一度は憧れたであろうマシンです。
そこからはじき出される写真もフルサイズセンサーに専用設計された単焦点レンズとの相性から高画質。
レンズも35mmと街角スナップに最適な焦点距離です。
後継機のRX1R3も噂されつつあるので、気長にお金を貯めながら後継機を狙うのもあり。(私も狙ってます)
個人的には、いつかは必ずRX1シリーズを買います。いや、買ってしまいます。
それほど魅力的なカメラです。
私の中でRX1R2といえばこの人。ハピコさん。狂気の物欲大魔王さんです。
Q Type116/LEICA
2400万画素のフルサイズセンサーを搭載し、SUMMILUX 28mmF1.7の非常に明るい単焦点レンズを組み合わせたカメラです。
サイズは130mm×80mm×93mm、重量は640g。
ライカです。それだけで十分。。。
所有欲を完全に満たしてくれます。
じっくり撮影するのがライカ、というイメージがありますがQは現代のカメラとしてしっかりと作り込まれている印象です。
ぎっしりと詰まったメカとでも言いましょうか。
カメラは軽ければいいってものでもなく、しっかりとカメラとしてまとまっているのかも重要な部分ですよね。
多分、この先の長いカメラ人生の中で一度はライカのカメラを手にするでしょうか。というよりも手にできるように目標を立てるでしょう。
その時に手にしているカメラはQでもいいな、と思えるそんなカメラですね。
DRESS CODE.さんのブログではQの魅力を余すことなく紹介しています。
これでもう少し安かったら即買うんだけど。。。
APS-Cセンサー
GRⅢ/RICHO
(写真はGRⅡです。)
9/27に発表されたばかりのカメラです。
2424万画素のAPS-Cサイズセンサーと、35mm換算で28mmF2.8のレンズを搭載。
サイズは109.4mm×61.9mm×33.2mm、重量227g。
GRはスナップシューターと呼ばれ、素早い起動でさっと撮れるカメラです。
非常にコンパクトなボディに大きなAPS-Cサイズのセンサーを搭載し、驚くほどの描写力を持っています。
私もGRⅡを持っていましたがモノクロ写真を撮るときはついついGRを使ってしまうように、硬派なイメージが漂うカメラでした。
本機種より手振れ補正も搭載されるなど、ただの硬派なカメラなだけでなく実用的な性能もしっかりと搭載してきた印象です。
いつもポケットに入れておいてサッと取り出してスナップを撮る人には必須の一台です。
私は嫁にクリスマスプレゼントとしてGRⅡを買ってあげましたが、女性には硬派過ぎたのかあまり使ってもらえるずにタンスの肥やしになってしまった反省があります。
X100F/FUJIFILM
2430万画素のAPS-Cサイズセンサーと、35mmF2の単焦点レンズを搭載。
サイズは126.5mm×74.8mm×52.4mm、重量は469g。
カメラといえばこのカタチ!と言えるような外観をしたカメラ。
フィルムカメラからデジタルカメラに世の中が移行してきた中で、あえてフィルム時代の懐かしさを感じるデザインになっています。
FUJIFILMといえばフィルムシミュレーションですが、このマシンもしっかりと搭載されており、Jpeg撮って出しがキレイ!なカメラです。
自分も欲しいと思っていましたが会社の後輩に先をこされてしまいました。
カメラを触って撮影した感触では、カリカリした写真というよりもふんわりした写真が撮れるイメージです。
おしゃれな人には是非、皮のネックストラップで首から下げて使って欲しいです。
下記の記事にもまとめていますが、私はX100Fが欲しいです!
ひげこいさんのブログ。
カメラは写真を撮る機械なのにそのカメラを撮ってもおしゃれに写るってすごいですね。X100F欲しい。。。
dp Quattro/SIGMA
2900万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載したカメラ。
焦点距離ごとにdp0(21mmF4)、dp1(28mmF2.8)、dp2(45mmF2.8)、dp3(75mmF2.8)の4種類があります。
サイズはdp2で161.4mm×67mm×81.6mm、重量は410g。
まず超個性的な形状をしています。カールツァイスのZX1をさらにつるっとしてグギッてなってます。笑
このカメラの特徴は何と言ってもfoveonセンサー。
他メーカーが採用しているベイヤー型ではなく、シグマ単独のセンサー技術を使用しています。
そのおかげで昼間の明るいところではキレッキレの画像を撮影してすることができます。色表現も素晴らしい!
ただし暗い室内や夜はてんでダメ。
まさに自分が輝ける場所をカメラ自身がわかっており、自分の長所のみをギンギンに伸ばしてきた切れ者なんです。
決してメインカメラにはできませんがサブカメラとして最高の変化球になると思いますよ。
あと個性的な外観で、外で持ち歩くとみんなの視線を感じるかもしれません。
一度は使ってみたいFoveonセンサーです。
中古でもいいので一度所有してみたいですね。
あいかさんのブログでdp2が紹介されていますが、アイキャッチのダリアの写真をみただけでこのカメラの潜在能力がわかりますよね!
XF10/FUJIFILM
8/23に発売された、2424万画素のAPS-Cサイズセンサーと28mmF2.8のレンズを搭載したコンデジです。
サイズは112.5mm×64.4mm×41mm、重量は278.9g。
ようやくコンデジと呼べるマシンが出てきました。
小さな筐体に納められた大型のAPS-Cセンサーからは、高解像で高画質な写真が撮影できます。
値段も非常に安く今回比較した機種の中ではダントツに安いです。
その代わりと言っては何ですが、操作系ボタンの数は少なく、頻繁に設定を変更するような人にはちょっとイライラするかも。
しかしそれはコンパクトさとのバーター。
使う人が選べばいい要素。よりコンパクトで、だけど高画質な写真を撮影したい人は迷わずにXF10を選びましょう。
勝手にブログの師匠と仰いでいる大阪のYuuさんのブログ。
1インチセンサー
DSC-RX100m6/SONY
大人気のRX100シリーズの最新作。
2010万画素の1インチセンサーを搭載したコンデジです。
24mmから何と200mmまでの8倍光学ズーム性能を持ったレンズを搭載しています。
サイズは101.6mm×58.1mm×42.8mm、重量は301g。
私も発売日とともに購入しましたが、一台持っていて損はないオールマイティーなマシンです。
高級コンデジの新ジャンルを開拓したRX100シリーズの最新作だけあって、写りはキレイで問題なし。
200mmのズームレンズは、何気ない日常風景を効果的に切り取ることができます。
ここまで紹介してきたデジカメの中では最も小さなセンサーサイズですが、暗闇でもノイズが少なく「耐えた」写真を叩き出してくれます。
(そもそもフルサイズセンサーなどと比べることが酷ですね。汗)
値段やコンパクトさで悩んだらRX100m6を選びましょう。
自分の記事も一応紹介させてください!!
最後に
大型センサーを搭載したレンズ一体型カメラはどんどん増えてきました。
便利なカメラというよりは、単焦点レンズを搭載しそれぞれ特色を出したカメラになっています。
センサーサイズやレンズ性能だけを見るとどれも似たようなものになっていますが、持った時、撮影したときの感触は全く違うものになりますので、じっくりと検討して購入するようにしましょう。
また価格もちょっとしたミラーレスカメラのレンズキットを軽く超えるようなものも多いです。
RX100m6を除き、レンズの焦点距離は変更することはできませんので、しっかりと実物を触ってから購入しましょうね。(一部のカメラにはデジタルテレコンなどの機能はあります)
私は便利さを優先しRX100m6を購入しましたが(もちろん大満足で使用していますよ!)、X100FやRX1R2、dp quattroなど個性的で魅力的なカメラも一度は手にしたいと思っています。
できればみんなで違うコンデジを購入してレビューし合えたら楽しいですね^^
あなたの楽しいデジカメライフの一助になれたら嬉しいです。